人形
一口に人形と言っても数え切れないほど色々な種類の人形があります。
日本工芸会主催の公募展の人形として容認されているのは次のようなものといえるでしょう。
- 本体を形成する技法
- 木彫/桐塑/貼り抜き/陶胎
- 肌の部分の仕上げ
- 胡粉塗り/和紙貼り
- 加飾の方法
- 布木目込/和紙張り/彩色 等
- 人形の大きさ
- 高さは大体40cm位まで
※詳しくは「鑑賞の手引(日本工芸会編)」を参照してください。

大きくなった—この小さき命」 芹川英子
出品のお誘い
一人こつこつと人形作りを頑張っていらっしゃるあなた、一度日本工芸会主催の公募展に出品なさってみてはいかがですか。
後の研究会で講評も聞けますし、作品作りで同じ苦労をしている出品者達と交流も持て、あなたのこれからの人形作りに必ず得るものがあると思います。
ちなみに出品の機会としては、年に三度の公募展があります。
- 東日本伝統工芸展
- 関東、甲信越、東北、北海道在住の会員作家が出品でき、東京、盛岡を巡回する展覧会
- 日本伝統工芸展
- 全国規模
- 伝統工芸人形展
- 全国規模

「花の頃」 前田金彌
いよいよ出品の意が固まりましたら搬入に際しての留意点を述べてみましょう。
- 作品にガタガタするところがないか最終チェックをする。

台に取り付けてしまう方法
【一体だけでない場合】
一つの箱に納める

台から抜き差し自由な差し込みの方法
【立てて倒れる可能性がある場合】
足に入っている部分は固定する
人形の箱と台とは別になる
- 腰掛けている場合は、椅子とおしりは固定する
- 台に人形を置く位置を明示する
人形より少し小さく切った紙を台に貼る
漆台には紙だと剥がれることもあるので胡粉で書いてもよい
- 正面がはっきりわかるようにする
丸台の場合は特に注意
- 箱、台の裏に作者の氏名を書いた紙を貼る
あなたの個性あふれるお作品をお待ちしています。